2026/10/23に公開になりました台湾映画
『進行曲 マーチングボーイズ』
1990年代の台北で、実在する名門高校が舞台&実際の話を元にした青春映画。
「マーチング」に情熱を持ち、自分たちのすべてを懸ける男子高校生たちのめちゃめちゃ熱い映画となっています!!
私はオンラインで試写を鑑賞後、公開日に改めてスクリーンで観てきました!!
そしてそのたびめちゃくちゃ熱い想いがこみ上げてくる
「最高に心に響く青春映画だ!!」
と大好きになりました♪
ネタバレ全開となりますが、感想をぜひ最後まで楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
それでは、本編へどうぞ!
※ここから先は思いっきりネタバレしていますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。
90年代の台湾が舞台 時代を感じる高校生のマーチングに懸ける想い
この映画の舞台は90年代の台湾。まだ携帯電話も普及がそこまでなかった時代。
実在する建国高校の日本とは少し違う制服のデザインや、若者のファッションもどこか懐かしさを感じさせる風合い。
映像の質感も、クリアだけれどセピアのような、レトロな雰囲気もあって。
建国高校は有数の進学校で、通う生徒たちは勉強が第一。
主人公のジャン・ハオも父親の「医者になる」というプレッシャーの下で学ぶ男の子。
そんな彼がひそかに憧れていたのが、高校のマーチング部。父に黙って入部し、必死に練習に打ち込んでいくんです。
同じクラスの問題児リウ・ジーチュワンは器用で、マーチング部でもすぐに才能を発揮。
まじめな部長タイチェンと衝突しながらも、なんとか参加した予選ではさんざんな出来。
そんな彼らが徐々にマーチング部として一つになり、全国大会を目指していきます。
その過程がこの作品の大きな見どころの一つなんです!
マーチングに懸ける想いと友情 「青春映画」の王道を堪能できる!
「受験のために勉強が第一。部活動なんて邪魔なだけ」。親にそう言われても諦められずに、入部を決意するジャン・ハオ。
なんとなく、日本もだんだん部活動って「プロやその先の将来につながる活動」以外は、そう思われがちかも。
私は90年代は中学生で、部活もまさに吹奏楽。
ホルンを担当してましたが、厳しい先輩に怒られたりしながらも、とにかく楽しくて。ほぼ毎日朝練、放課後の練習、土日練習にも通い続けました。
その時の想いが作品を観て蘇るようになって。練習に励む生徒たちの気持ちや、楽器代をなんとかするために内緒でとあるアルバイトを始めるあたりは、若者ならではの熱意や仲間としての姿に素直に懐かしい気持ちになりました。青春映画の醍醐味ですよね♪
描かれるのは高校生だけじゃない 大人目線で考えさせられる台湾の世情や生活
ただ、この作品ではもちろん高校生たちが主人公ではありますが、大人も出てくるところがまた心を揺さぶるところ。
ジャンハオの父がどうしてそんなに勉強に励むよう息子に接するのか。また、学校の教師たちも。
それは、台湾では1987年まで38年間におよぶ「戒厳令」が敷かれており、学校教育も国による強い統制下にあり、それが解かれて数年の状況で、新しい世代の考え方と旧来の世代の考え方にギャップが生じていた時代。
まだ旧時代の方法を引きずっていた時代で、受験戦争が激しかったころの名門高校であれば、それは勉強一直線を生徒に望んで大人たちが多いのも仕方がないこと。この世代間の隔たりを作品で見せてくれるところも、この映画が「台湾ならではの青春映画」として優れているところの一つなのかな、と思います。
「ただやりたいこと」を精一杯頑張るって無駄なこと?
2026年10月14日(水)にTBSラジオの人気番組「アフター6ジャンクション2」で、映画前売り券でおなじみの株式会社メイジャー(本作が初の映画配給)の西牧昭社長と、番組おなじみの人気映画ブロガー・三角絞め(カミヤマΔ)さんがゲスト出演し、本作の魅力を熱量たっぷりに解説していました!
その中で、パーソナリティの宇垣美里さんが語っていたことが、個人的に私が映画で感じたことと相まってすごく胸にきたんです。
「プロになるわけじゃない。でも、あの頃の年齢の人達が心を合わせて何か一つのことをやり遂げようとすること。上手下手じゃなくて、マーチングでのピタッとあった瞬間の魂が震えるような感じは、もう二度と味わえないかもしれないくらいぐっと残っている。それを追体験できた。『別にこれで食っていくわけじゃない。でも今これがしたいんだよ!』というその頃の気持ちを思い出しながら観ていた」
まさに宇垣さんのこの言葉が、私もこの作品の核を突いているかつ、
一番感動したところー!!
と共感してしまいました!!
そしてそれって、高校生たちや若者だけに限定されるわけじゃなく、大人になったりしても、誰もが一つは持つ想いなんじゃないかな、と。
お金になったり、生活に役立ったりするわけじゃないけれど。
でも、絶対自分に必要で、心から愛していること。
夢中になれて、イヤなことも忘れて、頑張れること。
「ただやりたいこと」って人生で無駄なこと?私はそうは思えなくて。
その時の自分の全てをかけて頑張ることって、お金にはならないかもしれないけれど、実は人生においては一番くらい大切なことかもしれない。生きる糧や強さや希望をくれる。
私にとって、今はそれがこのブログだったり海外ポップカルチャー愛活動(ライブや映画や海外ドラマ鑑賞や情報共有)だったりするんですけど。
この映画は、それを私に改めて思い出させてくれる作品で、宇垣さんの言葉に大共感してラジオを聞きながらウルウルとしてしまいました!
主人公たちを演じる台湾の次世代スター候補たち×台湾映画おなじみの役者たちの演技の魅力
この作品は「台湾の次世代スター候補」が集結した映画で、主役の三人は日本公開用にコメントをくれています!
ジャン・ハオ役 ムー・セン(牧森)(一番素朴な役だけどしっかりとした演技が素晴らしい!)
リウ・ジーチュワン役 リウ・ユーレン(劉育仁)(ちょっとBTSのジョングク似?不良感ある役にピッタリ!)
タイチェン役 ユー・ジェエン(余杰恩)(台湾BLドラマで人気爆上げ中!メガネ先輩の存在感最高!)
この三人がそれぞれ、とてもいい演技で映画をしっかりと引っ張っていきます!
そして、
ジャン・ハオの父を演じたリー・リーレン
生徒と衝突するマーチング部の主任を演じたマー・ジーシアン
部の顧問でコミカルながらも温かく生徒を見守る先生役にホアン・ディーヤン
皆さん、台湾映画界ではもうおなじみの役者さんたちのようで、作品を観ていての安定感もとってもありました!
監督の実話を元に作られたこだわりの熱い作品!初めて配給を手がけたのは映画ファンには欠かせないあの会社!
この作品は先にも書いたとおり、実話を元に作られています。この作品の監督、ジャン・ルイジー(姜瑞智)さんが、まさにその方!
特にマーチング部のパフォーマンスシーンにはこだわりがあったようで、パフォーマンスは全て映画に出演している役者さんたちが吹き替えなしで実際に練習を重ねて実演しているんです!監督も出演達もその熱意が凄いですよね!
そして読んで頂きたいのが、以下のシネマトゥデイのインタビュー!
映画前売券会社のメイジャーが映画配給に乗り出す…“泥臭さ”を忘れずに
そんな熱い作品を配給するのは、今回初めて映画作品の配給を手掛ける株式会社メイジャー。
「アトロク」でも紹介されておりましたが、映画の前売り券の会社で映画ファンの皆さんにはおなじみだと思います♪
なぜメイジャーさんがこの作品を配給することになったのか。詳しくは上にリンクを貼りましたシネマトゥデイのインタビューを読んでいただければ、と思うのですが。
実はそこに出てくる「台湾映画好きであるのスタッフ」は私の大学時代からの親友なんです!!
長く台湾や台湾映画を愛してきた彼女が、偶然出会って「絶対にこの作品を日本で配給したい!」という情熱が実現した作品。私も横で彼女の頑張りを見てきました!
この作品が観客に訴えている「人生における情熱の大切さ」が、日本公開されるまでのの過程にも詰まっています。
私も少しだけお手伝いさせてもらって、普段何気なく観ている作品一つ一つにも、こうやっていろんな人の想いが詰まっていることを実感することができて。
より「普段生きる糧をもらっている一つ一つの作品との出会いや喜びを大切にしよう!」と思うことができました!
老若男女問わず楽しめる、愛される作品だと思います!気になった方は、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです♪

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