日本時間の3月28日にアメリカで開催されるのが、第94回アカデミー賞受賞式。
個人的に気になって観た作品についてレビューを書いています。
前回までのレビューはこちら。







今回は!
「あの夏のルカ」
こちらはピクサーの映画です。この映画は確か日本では配信限定だったような。作品については知っていましたが、アカデミー賞にまでノミネートされる作品とは。気になってこちらも観てみました。
※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意下さい。
舞台はイタリアの海辺の町。
シー・モンスターという架空の生き物を主役にした少年の物語です。
このシー・モンスターが個人的にちょとあんまり可愛くない(笑)
けど、人間に変身した姿のドラマがメインなので、子供姿の時は全然大丈夫でした(笑)
この映画も景色がきれいですね~!これって「君の名前で僕を呼んで」や「イル・ポスティーノ」を思い浮かべるような美しい海辺町の景色が素敵でした。
しかもVespaがかっこいい!イタリアってヴェスパのイメージですよね〜。
自転車にも乗ってるけど、やっぱり「君の名前で僕を呼んで」でも自転車乗ってたし。「あの夏のルカ」を観ていて、浮かびますね。
けどキャラの絵はあえてちょっと子供っぽさを残したような。「ミラベル~」や「ラーヤ」に比べると、もっと子供が感情移入しやすいようなキャラクターの絵柄なのかな、と感じました。
壮大な話ではなくて、成長期の子供の友情が結構リアルというか、ちょっとした嫉妬や行き違い、残酷にも感じるけど「子供とか10代ってこういうところあるよね」という感じで。私は「魔女の宅急便」も頭に浮かびました。
今作の監督、エンリコ・カサローザ監督はやっぱりジブリがかなりお好きなようで水の表現は「ポニョ」からの影響もあったのかな?
そこに「自分の本当の姿を隠す」というテーマもあって、深読みしようと思うと裏にあるテーマも「こういう事なのかな~」と考えることもできる物語だと思います。
ただ、私は特に子供にはあんまりそんないろいろと考えずに、「素直に受け取ってほしい映画だな」と思ったり。大人は「こんなことあったな」とか思い返したり。
「子供向けの作品としてとても優れているな」と思いました。今は大人向けのアニメも当たり前だけど、「子供が受け取れる映画もちゃんと作るピクサー凄いな」と。
これを観ると単純に「イタリア行ってみたいな」とか「こんな友達いいな」とか思えるような。
ルカもアルベルトも海の中で生活していれば安全なのに、より好奇心を刺激してくれる地上を求めていく。子どもってそういうところありますよね。冒険好きだし。家出までしちゃうんだから、親はたまったもんじゃないですけど(笑)
こういう作品がアカデミー賞の長編アニメーション作品にノミネートされるってなんか嬉しくなりました。「純粋に子供に愛される作品って大事にする」っていいな、って思いました。
何よりシアターでかけないのが本当にもったいない!!
息子は鬼滅よりこういうのにハマってくれないかな(笑)っていう親願望が出てしまった作品でした!
というわけで、今年のアカデミー賞関連作レビューはこんな感じでした!結構頑張って書いたけど、やっぱりアカデミー賞関連作はいろいろ指標になりますね。特にアニメは良作のガイドになってくれて助かります!実写だけじゃ無くてアニメも毎年ノミネート作品チェックしなきゃ!って思いました。
アカデミー賞楽しみですね♪
おまけ
「少年時代」が日本版の主題歌になってたけど、日本曲の主題歌は反対派です。確かにこの曲はテーマと合ってるけど。
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