今年の初めにふとやってみたのが、
目次
韓国ドラマの「名作」を観てみよう
韓国ドラマを鑑賞するようになってもう5年ほど。作品の鑑賞ごとにレビューを書いてきました!
それまではNetflixなどでリリースされる最旬のドラマをおっかけるように観てきましたが、レビューを書いたりインスタなどで感想を投稿していると、韓国ドラマファンの方から「この作品もいいですよ!」とありがたいことにオススメしていただいたり、街中やネットでも韓国ドラマ特集を見かけるようになって、いろいろと読んでいると
「この作品、よく話題に出てくるな」
「よくオススメに上がってくるな」
という作品が分かるようになってきました。
韓国ドラマのあらゆる面でのクオリティの高さは現行のドラマでも十分伝わりますが、過去作品だけど「名作」「オススメ」によく上がる作品も「ちゃんと観ておきたいな」「もっと韓国ドラマの良さを味わいたいな」というところから、今回2作品を選んで鑑賞してみました!
「ミセン-未生-」

「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」

両作品とも韓国ドラマファンの方には、とてもお馴染みの作品だと思います。中には「韓国ドラマNo.1」と挙げる人も多数いらっしゃいますよね。
私も両作品ともすごく楽しみにして鑑賞しはじめました!そして、
めちゃくちゃ良かったー!!!さすが名作!!!
この2作の共通点も後から知りまして!
それについても後から書きたいです。
まずは「ミセン-未生-」から感想を書いていきたいと思います!
※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。
この作品は、2014年にTvNで放送されたドラマ。
ちょうど10年くらい前ですね。

高卒でプロ棋士を目指していたけれど挫折し、バイトで生活していた26歳のチャン・グレという主人公の男の子が、母からのコネで大手総合商社にインターン社員として入社。
周りは一流大卒のエリートばかりのインターン達の中、社会人経験がないグレは営業本部営業第3課に配属されて、オ課長やキム代理と出会い、少しずつ成長していく、、、。
というのがドラマの大きな筋です。
このドラマ、例えば雑誌などで「韓国ドラマのオススメ」みたいな特集や、ソーシャルメディアで「韓国ドラマのオススメ教えて」みたいな投稿を見ると、必ずと言ってよいほど名前を見ていたドラマでした。
でも、なんていうか作品のパッケージもこのビジュアルで、結構地味っていうか。
「サラリーマンお仕事物」とはとても分かりやすいのですが、派手な感じは皆無で主人公も若いし、深い人間ドラマがあるような感じが最初は伝わってこなくて。
でも、実際作品を観たら、あまりの面白さと描かれていることの大切さや、ドラマの持つ熱量にびっくりしました。
私もどんどん惹きこまれて、最終回を観終わった後は「名作だ・・・」とひとり言をつぶやいてしまったくらいでした(笑)。
最初の数話は確かにパッケージどおりで、主人公のグレが遭う試練も分かりやすく。
囲碁のプロ棋士を目指し挫折していたところから、大企業のインターンという環境の違いの中で、周囲のエリートからは白い目で見られる異端な人物。
仲間はずれにされたり、社会人経験もなくてコピー機すらまともに扱えない(分かるー!)。日々、自分のあまりの無力さに打ちのめされる様は、社会人なら新人時代を思い出して誰でも分かると思います。
コネ入社ということで、配属された部署でも冷たい空気が流れてる日々。
でも、父親も亡くなり体が弱い母がいるグレは簡単にあきらめるわけにいかず、営業第3課で自分ができることをしながら、インターンの課題にも自分なりに真剣に取り組む彼の姿が真っ白かつまっすぐなところが、まずこのドラマに入っていきやすい要素です。

演じるのはイム・シワン。
端正な顔立ちでヒョロっとした彼が、ちょっとずつ成長していく姿を演じています。
彼の演技がとてもニュートラルというか、いろいろと背景があるけれど、強すぎずいつも0地点にいてくれているようなキャラと演技なのが良かったと思います。
最初はこれだけ観ていると「普通のお仕事ドラマかな」と思っていたのですが、このグレを少しずつ応援したくなるところに加えて、彼だけではなく、彼が出会う他のインターンの主要人物も、営業第3課の課長と代理二人も、話が進むにつれてだんだんとそれぞれの試練や葛藤が分かってきます。

インターンの時から優秀で期待されていた女性社員のアン・ヨンイは、女性差別の色がまだ強い部署に配属され、「自分が女である」というどうしようもない理由で高い壁にぶち当たります。途中、可哀想過ぎて観てらんないくらいでした。。。
さらに彼女が転職で以前は別会社で経験があるということ、どうして転職する事になったのかの背景も分かってきて、、、。

エリート気質が強いチャン・ベッキ(椿のヨンシク!)が配属されたのは、地味な仕事が多い部署。自分流のやり方が通用せず、上司も彼に対して期待しているようなそぶりもなく淡々と仕事を教え、できないところを冷静にしてくる(この上司も実はめちゃいい上司なんだけど)。「自分にはこの仕事は合わない」と転職を考えるように。

インターン時代にグレとパートナーを組み、ぶつかりながらも課題に取り組んで入社のチャンスをつかんだハン・ソンニョルは、現場主義で会社の情報通(いるよね~こういう人)。配属された部署の先輩とそりが合わずに、雑用から嫌がらせに近いような仕事の振られ方をするようになります。
また、個人的になんといってもこのドラマの最大の見どころの一つになるのが、この営業第3課の面々の良さ。特に

このオ課長のキャラと演技が素晴らしくて、私は彼にどんどん惹きこまれていったといってもいいくらいです。もちろん、この新入社員のそれぞれのストーリーも良いのですが、この営業第3課の課長であるオ・サンシクを演じるのは
イ・ソンミン

映画やドラマなどで活躍してきた役者さんですが、私はなかなかご縁がなくて、この「ミセン」が初めて彼の演技をみる作品になりました。
彼の演じるオ課長がとてもいいんですよ!!!途中から私にとっては「オ課長が主役」みたいなものでした。
最初はコネ入社のグレに懐疑的なところが、一緒に仕事をしていくうちに彼に情が湧いていく様子や、グレのまっすぐさに心が動かされていく様子をめちゃくちゃ熱く、最高の演技で見せてくれます!!
韓国ドラマを観るたびにこういう役者さんに出会えるのがもう人生の喜びみたいになっているのですが、このドラマでは、このイ・ソンミンのオ課長が圧倒的でした。素晴らしい演技ですね!
連続ドラマ「記憶」特集【myjcom 記憶】| MYJCOM連続ドラマ「記憶」主演に中井貴一を迎え、豪華キャストで日本版としてリメイク。J:COMオンデマンド メガパックで配信中!www2.myjcom.jp
彼が主演したドラマ「記憶」の日本リメイク版にゲスト出演し、中井貴一との共演もしていました。これ観たい!!
自分自身は、過去に部下を自殺で亡くしている悲しみがあり、そして上司だった現在の専務とは対立関係になったため、会社では評価につながりづらい窓際部署に飛ばされつつ、それでも仕事に対する心の火を消さずに目の前の仕事をしていく。
40代で「大手企業で仕事をしていくこと」の酸いも甘いも知り、その辛い面も抱えながら酒と一緒に飲み込む日々。でも、やっぱり仕事に対する想いや家族に対する責任も捨てられず葛藤していて。
私がこのドラマを若いころに観ていたら、きっとグレや新入社員の面々により重きを置いて観ていたかもしれないですが、40代になった今の視点だと、このオ課長や

彼の下で働いているキム代理の心情も痛いほど分かってくるので、ますますこのドラマに入り込むようになりました。
彼は私が大大大好きなドラマ!「賢い医師生活」で一番好きなキャラだったソッキョン先生を演じていたキム・デミョン。Netflixのこの「ミセン」のサムネがずっと彼だったので、それもあってこのドラマを観ることにしたくらい(笑)。
このキム代理の葛藤もすごく良くわかって。上司のオ課長の事は尊敬している彼は、同僚から酒の席で「あんな上司と」と言われてけんかになってしまったり。グレに対しても年の近い先輩らしく、温かく接したり。
またもや「こういう人職場に一人ほしい」と思う役で、「そうか~、このドラマでもすでにいい演技をしていたのね」と納得でした。

このオ課長を取り巻く課長次長レベル、いわゆる中間管理職的な位置の人たちの繋がり方や抱える問題や想いも、このドラマに深みができている大きな特徴です。
上司との一言で言えない関係性、隣の部署の様子を見て心配したり悔しがったり、時には励ましあったり。女性だと子育てと仕事で忙しすぎて倒れてしまったり、、、。
新人が持つ悩みや想いとまた違う内容で、この辺もとてもリアルだな、と思いました。
オ課長のグレに対する愛情や、彼の生きざま、そしてドラマが進むにつれて選択する道、、、。
この世代のしんどさもしっかりとドラマで描かれているあたりが、このドラマが様々な人たちの想い入れがより強い理由かと思います。
私自身がこのドラマが「凄いな」と思ったところなんですけど、舞台が「大手総合商社」なところ。
お仕事ドラマって、例えば「刑事」とか「医者」とか「弁護士」とか、日本だと「救急」とかが人気な印象ですが。あとお仕事じゃないけど「刑務所」とか(笑)。
特殊なシチュエーションや仕事が題材になることが多い印象で、サラリーマンや会社が舞台だと「仕事」というよりも、そこを舞台にしたミステリーとか友情とか恋愛とか、仕事以外の要素も入りがちだと思います。
でもこの「ミセン」はそうじゃないんです。
恋愛の要素もなし、ミステリーもほぼなしで、本当に商社の仕事、大手会社で仕事をすることを描いていて、最後までぶれないんです。
なので、描かれる仕事はヒーロー的な要素もないし、地味で、というか細かいところは何のことなのか、特に若い人は分かんないかもしれないです。「発注」とか「納期」とか、研修とか。
「納期が遅れる」なんて、ある程度仕事をしているとそれがヤバいことって分かるけど(笑)、でも、それがどれほどのことかまではイメージつかめない人もいるかも。
でも、どんな仕事をしていても、例えば「基本中の基本であることもできない」とか、「プレゼン準備がうまくいかない」とか、「先輩とうまくいかない」とか、共感できる要素が正面から描かれていて、それの一つ一つは地味だったりつまんない事だったりするかもしれないけど、より身近で共感できるんです。
商社の仕事の内容そのものも避けずに描きながら、「仕事をする上で大切な事はなにか」をちゃんと描く。すごーく真面目かつ決して明るくない、辛い面も結構しっかりと話に入ってきます。
「仕事以外の要素でドラマを盛り上げる」ということもなく、描くのはひたすら働く人たちの成長、揺れや苦しみ。それは綺麗なところばかりではありません。
もしかして就職前の若い人が観たら「こんなつらいの?」と、ビビっちゃうかもしれない内容かもです。
でも、「だからこそこのドラマが名作なんだ」と思います。
仕事内容が地味で万人に分かりやすいところがなくても、これだけ面白くかつ熱く感情移入させ、最後まで視聴者をしっかりと虜にするドラマが作れる。
「熱血」ではないんです。むしろドラマのトーンは決して派手ではない。けれど、熱いんです。
医療や刑事といった特殊職業ドラマも大好きな私ですが、この「ミセン」はそういうドラマとはまた違ったところで、「仕事をする」ことの一言で語りきれない辛さ、悩み、そして喜びを、これまた地味で一人一人そこまで大きな特殊能力やとびぬけた力があるというわけでもない、どこにでもいそうな一人一人のキャラクターを、しっかりと丁寧に描いていきます。

そんな舞台も内容も地味なドラマが、どうして「名作」になったのか。
それは会社が大きかろうが小さかろうが、そもそも社員だろうがフリーだろうが。正社員だろうが、インターンだろうが。課長だろうが新人だろうが。
仕事は一人ではできない
そこをしっかりと描いているからかな、と思いました。
そして、グレや新人社員の一人一人の演技、そしてオ課長の名演。
これももちろん、このドラマが愛される大きな理由なのも間違いないと思います!!

このドラマはもとはウェブトゥーンのヒット漫画が原作で、放送されたドラマは社会現象にまでなったそう。
私も観ている間、自分の社会人になりたての頃から今に至るまでの仕事に対する想いや、今の自分についても振り返ることができました。
そして、辛いことがあっても「このドラマに頼ろうかな」と思える作品に出会えて本当に嬉しいです。
韓国ドラマに限らず、日本のドラマや海外ドラマの中で観ても「名作なのではないかな」と思いました!観て良かったー!!!
気になった方はぜひ観てみてください♪
※写真は「未生」公式サイト、tvn公式サイトからお借りしました。
おまけ
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OSTもいいんですよね~、このドラマ。名作には名OSTあり。OPのテーマ曲は「北の国から」並に耳にしたら名シーンが頭にフラッシュバックしますね♪
おまけ2

あたいはこれ買ったからね!(笑)

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