「イン・ザ・ハイツ」ラップ調ラテンミュージカルに乗せる熱い物語にまさかの号泣だった話

先日、この映画を観に行きました。

「イン・ザ・ハイツ」

トニー賞にも輝いた人気ブロードウェイミュージカルの映画化。

作品名は知ってたのですが、私は最近まで映画化されていたことも知らなくて、Twitterでレビューがかなり良いことを知って、内容もあまり知らず観に行きました。

観るまでは予告の印象で、

「明るい感じの夢を追う若者の物語かな」と予想して。それはたしかに間違ってなかったのですが、実際観ると明るいだけじゃなく、

物凄い熱と才能に溢れた号泣ミュージカル映画

観終わったあと「こんなに泣いたの『ヴァイオレット・ガーデン』以来かも」って思ったのでした(笑)。

単純に明るいだけじゃなく、アメリカにおける移民の魂、問題、そしてなにより

ラップ調ミュージカルを生み出したミュージカル作家・役者のリン=マニュエル・ミランダの才能と情熱が凄い!

これをヒシヒシと感じずにいられない作品だと思います。感じたことを詳しく書いていきますね。

※ここから先は思いっきりネタバレしまくりなので、結末を知りたくない方はお気をつけください。

まず、冒頭で

この曲のミュージカルシーンがあるんですけど、ここからもう結構グッときてしまい(笑)

ワシントン・ハイツに住む主要登場人物をはじめとした住人の毎日の暮らしがミュージカルになってるんです。その暮らしは決して裕福ではなく、日々生活に追われて働いている人達ばかり。なんか、自分のことを歌われているようでこれだけで入りこんでしまいました。私も生活決して楽じゃないし、子育てしながらあくせく働いてる身なので(笑)

それが、ラテンのアレンジに完璧にラップになって歌われてて。このラップ調ミュージカルってはじめてじっくり体験したのですが、凄く良いんです。また熱唱で歌いあげるのとは少し違って、スピード感もあるし、分かりやすい。で、ちゃんと感情も盛り上がりやすい。

もうこの曲だけで「この作品、良いな」、と思いました。

話としては、主人公ウスナビとヴァネッサの夢と恋の物語は割と王道な若者の話という感じで、そこに移民ならではの祖国へ帰るというウスナビの夢や、人種や職のせいで必死にためたお金でも店を持てないヴァネッサの現状など、設定がなるほどという。

でもこの二人よりめちゃくちゃ感情移入した登場人物が二人いて。

一人はニーナ。ニーナはワシントン・ハイツきっての秀才として、ワシントン・ハイツを出て名門大学に入学しますが、そこでの差別や孤独に押しつぶされそうになり、自分の経営する店を半分売ってまで必死に学費を工面する父に嘘をついてまで大学を辞めようとワシントン・ハイツに戻ってきます。こういう話、リアルに本当によくあって。世界が違いすぎて馴染めなかったり、バーンアウトしたり。優秀だったり真面目だったりするほど直面しやすい問題な気がします。どうしたら分からず悩むニーナが父と話すシーンなどは胸が痛かったです。泣いた。また、演じるレスリー・グレースの声がめちゃくちゃキレイでかわいいのですっかり魅了されてしまい。

ワシントン・ハイツで彼女をずっと思っていたベニー(「ストレイト・アウタ・コンプトン」のドレを演じたコーリー・ホーキンス!)とのデュエット

このシーンの曲

この曲はラテンの曲ではないですけど、めちゃいい曲でした♪

映画ならではの素敵な演出も良かったです!

あともう一人がアブエラおばあちゃんね!もうめちゃ泣かされたわ(笑)彼女は移民としてワシントン・ハイツに住み、母が働きに働いて自分を育ててくれたのと同じように働きながら生きてきて、地域の子供や住民皆の母のような存在。彼女には子供はいないようで、一人だけど周りには常に人が集まるような人柄。

彼女がウスナビと一緒にドミニカに行く夢をみながら、最後は母との思い出や自分の人生を夢の中で熱唱し、亡くなるシーンがもう自分的に号泣ポイントでした。移民としての悲しみと魂が歌に込められているよう。

この曲、まだ聴いてない方はぜひ聴いてみてください。

他にもウスナビのいとこ、ベニーの不法移民の問題や、ワシントン・ハイツ自体が家賃や生活費が上がっていく中で、人が減っていく問題。ただ生きていくのに困難山積みなんです。これは地方出身で帰るたびにさびれっぷりに若干胸が痛む私もちょっと共感。

それが

ラテンにのっかるラップ調ミュージカルでもの凄く熱く感じられる

正直、物語はそこまで斬新ではないし、ウスナビとヴァネッサはラストは「ワシントン・ハイツを出て行っても良かったのかな〜」とか少し思ってしまいましたが、それだけ「自分の育った街への愛や誇りを伝えなきゃ!」っていう思いが曲や話から感じられて、本当に熱い映画でびっくりしました!

これはもう完全にこの人の才能によるものですね。

リン=マニュエル・ミランダ!

映画ではかき氷屋さんでしたが(笑)、このミュージカルは彼が脚本、作詞、作曲、主演まで務めた彼の才能無しでは成り立たなかったとこの映画を観て本当によく分かりました。

このリン=マニュエル・ミランダが「イン・ザ・ハイツ」を完成させたのって25歳らしいのですが凄すぎますね!そもそもラップ調ミュージカルってそれまでなかったのではないですかね?

話もめちゃ熱い話で情熱を凄く感じる内容で。

凄く凝った隙のない作品も凄いと思うけど、「とにかく伝えたいことを伝えたい方法を自分で作り出して世に出す熱の塊みたいな作品もこの世には必要じゃないかな」とこの作品で強く感じました。リン=マニュエル・ミランダにはその情熱と才能が非常に溢れてる人なんだと思いました。

数年前にブロードウェイで大評判になった同じくラップミュージカルの「ハミルトン」。ディズニープラスでミュージカルが配信されてますけど、日本語字幕がないらしくて。。。もし追加されたら速攻加入ですぐ観たい!!ディズニーさん、なんとかして(笑)

監督はジョン・M・チュウ。私は「クレイジー・リッチ・エイジアン」にあんまりピンとこなかったのですが、この作品は絵の大胆さや話や歌のシーンがテンポよく進むあたりなど、凄く面白く仕上げてるので感心しました。

ウスナビ役のアンソニー・ラモスもとてもいい演技でしたし、ラテンのノリの明るいシーンもたくさんあるので、ぜひいろんな人に観てほしいなと思います。

おまけ

ヴァネッサ役のメリッサ・バレラも素敵でした!ファッション好きです♪

おまけ2

アイスクリーム屋さんも、実は「イン・ザ・ハイツ」に縁が深い人らしいですよ♪

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