今年ぶっちぎり最高映画間違いなし!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」感想

映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のポスター撮影画像

先日、こちらの映画作品を鑑賞しました。

目次

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

未知の原因によって太陽エネルギーが奪われ、数十年後に地球は氷河期に突入する。原因解明に向けて宇宙に送り込まれたグレースは、科学の知識だけを武器に80億人の命をかけた人類最後の賭けに挑むが、この危機を救おうとする小さな相棒と出会い、共に愛する故郷を救うため宇宙の超難題に挑む。
手探りの共同作業は、やがて孤独癒す友情となり、何より守りたい<存在>に変わる。
そして二人がたどりついた、一つの答えとは—

引用:映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」公式サイトより

近年を代表するSF作家、アンディ・ウィアーの人気小説を映画化した今作。映画化されるニュースが発表されてから、映画ファンはもちろんSF小説ファンの間でも話題になっていたことで、期待値と原作ファンからの心配(?)が渦巻いていたのですが。ついに2026年3月20日に公開となりました。日米同時公開!日本もやればできるの!!ほんと他の作品でももうちょっと同時公開頑張ってほしいな、と思いつつ(笑)。

監督は「LEGO(R) ムービー」や「スパイダーマン:スパイダーバース」シリーズで知られるフィル・ロード&クリストファー・ミラー。この二人については後でたっぷり語ります!そして主演は「ラ・ラ・ランド」、そして「バービー」でのケン役でアカデミー賞にもノミネートされた人気俳優のライアン・ゴズリング。この組み合わせを聞いただけで、ワクワクしっぱなしだった映画ファンはたくさんいたと思います。私もその一人です!

本作は公開に至るまで、期待値も高かったと共に、予告が公開されると原作のファンから

それネタバレてっるって!!

とツッコミ入りまくりのこととなり、公開まで「どうするんだー!!」とさらに話題になっていました。私は原作未読であるものの、もう公開をめっちゃ楽しみにしてました!そして無事初日に鑑賞し

大号泣して帰ってきました!!!!!

ブログタイトルにも書きましたが、最高最高もう最高!!!!!「今年1番の作品は早くも決まった!!」とシアターを出てきてから今の今まで思い続けている傑作でした!

どんなところがどう最高だったのか、早速感想を書いていきたいと思います♪

※ここから先は思いっきりネタバレしていますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。

一世一代の名演技!ライアン・ゴズリングの素晴らしい演技

まずはライアン・ゴズリングの話からさせてください。彼と言えば、先に書いた「ラ・ラ・ランド」が日本でもヒットしたので一番知られている作品なのかな、と思うのですが。近年は「フォールガイ」といった大作系アクション、そしてこの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」にも通じるSF作品でいうと「ブレードランナー 2049」の主演が記憶に新しいと思います。

けど、彼は元々は子役からキャリアをスタートさせた後に出演してきた作品はインディペンデント系の映画が多く、そこでどんどんと評価を受けて存在感を出してきた俳優なんですよね。出演作を観ていくと本当に演技が上手いし、作品の選び方も良いし、小規模映画で主役級の役と演技をしてきた。そのイメージがある私からすると、今作のような大作映画の単独主演は「ほんとはるばるきたな」という印象でした。「ブレードランナー」から出演作の傾向を変えてきたような印象で、「面白いな」とは思っていたのですが。

個人的にはこの「バービー」のケン役が面白くてしょうがなくて(笑)。そもそも「バービー」でケン役を彼がやると知った時に、「どうやってやんの??」と思っていたのですが、観終わったあとは「この役はゴズリングにしかできない」と思うくらいハマり役でした(笑)!!インディペンデント系の出演作の印象からは結構シリアスなイメージもあったのですが。それでも「ラースと、その彼女」「ラブ・アゲイン」といった役でちょっとコミカルな作品にも出ていたので、下地はあったんですよね。

そんな中での、この「プロジェクト・ヘイル・メアリー」での主演。彼が演じる主人公のグレースが宇宙船で一人目を覚ますシーンから映画が始まりますが、そこから宇宙船ではほぼ一人の演技。宇宙船物でそういう設定なのは珍しくないのですが、これをシリアスすぎる演技でやってしまうと、この映画のその後の展開や映画そのものの雰囲気を壊してしまう。めっちゃ孤独なシチュエーションなんですけど、どこかに生命力があって飄々ともしている彼の感じが絶妙に今作とマッチしていて、「存在自体がまず凄くいい」と思いました。

またグレースが地球で何があったか、どうして宇宙船に乗ってきたか、そして宇宙の相棒と出会って、どうやって地球を救い、生き延びていくか。その一つ一つが彼が演じることで凄く説得力があって、でも重くない。この「重くない」が凄くポイントで。演技しすぎちゃうと凄く辛くなっちゃうけど、一貫してどこかに沈みすぎずに生きる力がある。宇宙船ではたくさんの危機もあるし、宇宙船に乗せられるくだりも酷いんだけど。でも、そのどこか危機を楽しんで知性と好奇心で生き延びる姿を凄く上手く演じていて、ラストの彼の選択も違和感が全くなく演じていました!これは本当に見事だと思いますし、またしても「この役はゴズリングじゃなきゃできない」という名演技を披露していると思います!

しかも今回、めっちゃ孤独な撮影だったそうなので(笑)。その苦労を思うとさらに彼の事が好きになりました!!

脇役も素晴らしい!ザンドラ・ヒュー演じるエヴァのあるシーンが大好き!

また、脇役もとても素晴らしいですね!

ペトロヴァ対策委員会「ヘイル・メアリー」のトップである女性、エヴァ・ストラットを演じるのはザンドラ・ヒュラー。「落下の解剖学」や「関心領域」で主演していたドイツの女優さんですね。この役にぴったりな人選だったと思います。冷静で相手に有無を言わせないような存在感と、世界の危機を誰よりも感じて目的のためにグレースはじめ人をまとめて計画を実行していく。そのためにとる手段は、、、。

でも、彼女が人間的な葛藤とぬくもりを表しているのが宇宙船出発前のメンバーとの壮行会のような場でのカラオケシーン。このシーン、彼女の過去の出演作のオマージュのようにもなっています。選ばれた曲はハリー・スタイルズの「Sign of the Times」。なんと選曲はザンドラ本人だったそうなのですが、映画の流れにピッタリの曲で素晴らしいシーンです!映画前代のプロモーションでも使われています。このシーンで、私はますますザンドラの事が好きになりました!

他にも人気海外ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」(原題:「the Bear」)のライオネル・ボイスがストラットと一緒にグレースを見守る人としていい味を出していて嬉しかったです。

そして何より、宇宙でグレースの相棒となるロッキー!声を演じたのはジェームズ・オルティス。人形劇の演者として有名な方だそうなのですが、素晴らしい声の演技で声優とはまた違う独特な味わいがあるような感じがしました。日本では人気俳優の花江夏樹さんが声を担当しているそうです。吹き替えでも観てみたいです!

フィル・ロード&クリストファー・ミラー節炸裂!彼らが大切にしたいことは?

この映画の監督は、先にも書いたフィル・ロードとクリストファー・ミラーという二人の親友コンビ監督。

彼らが手掛けてきた作品は「くもりときどきミートボール」というアニメ映画からスタートし、「21ジャンプストリート」という人気海外ドラマの実写化作品とその続編の「22ジャンプストリート」、まさかのレゴ世界ストップモーション映画「LEGO® ムービー」。どの作品も映画ファンをはじめ、愛されてきた作品です。

そして制作として世界的に大人気の「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」シリーズの制作と脚本を手掛けています。制作を務めている映画も「ブリグズビー・ベア」「ミッチェル家とマシンの反乱」「コカイン・ベア」など。

彼らが得意とする作品のスタイルは「コメディとヒューマンドラマの融合」。それが本当に最高な作品で、はっきり言うと私が今一番好きな監督はこの二人で、彼らはもう現代映画界の最高峰の監督と言ってもいいくらいだと思っています

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彼らの作品については既に2作ブログで感想を書いているのですが、どちらも本当に大笑いして感動して、滅茶苦茶泣いてます。個人的に相性が凄くいい監督なんです。

ではこの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はどうだったかというと、、、。

やっぱり最高最高最最高でした!!!

もう相変わらず最高ですね!!!私は原作未読なのですが、それでも原作からいろいろと端折っていそうだったり、設定を変えてそうな雰囲気は若干感じられましたが、それでも「なぜこの二人に映画化を任せたのか」がとっても分かる内容の作品で、彼らが今まで表現してきたまさに「生きるために必要なもの」が凝縮されて大画面でめいいっぱい表現された素晴らしい映画になっています!!

特にグレースがロッキーと出会い、お互いの星の危機を救うための協力作業から友情をはぐくむ過程は、それこそ「E.T」のような異星人との交流映画を思い起したり。グレースのユーモアあるキャラクターと、岩の見た目のロッキーとのやりとりを通して、人間側の科学の素晴らしさや、逆に宇宙のミステリアスな部分にうなったり。彼らの行く末を固唾を飲んで見守りながら、キャラクターにどんどんと感情移入させる映画の力が抜群で、中盤以降はグレースの地球で起きた出来事と宇宙での前進しようとするグレースの戦いとロッキーとの絆にとてものめりこんでいきました。

そして、映画の後半からラストはもう号泣!!

フィル&クリストファーの作品で一貫して貫いているのがこの心の温かさ。どんなに笑える設定でも、絶望的な状況でも、そこを絶対に失わずにいられるところが凄いといつも思います。正直、これだけ映画作りが上手ければ、もっと尖った作品にチャレンジしたりしたくなるかもしれません。でも、彼らはもうずーっとこういう温かさが一番大切な作品を作り続けています。二人にとって一番楽しいことなんだと思うし、もう生きる糧かのようですね。それが私のツボを毎回グリグリと押し続けてて、号泣しちゃうんですよね(笑)。

原作者が同じということで映画「オデッセイ」や宇宙で一人モノとして「ゼロ・グラビティ」との対比の話も見かけますが、私がこの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を観ながら思い起こした作品はこの「メッセージ」。

これは宇宙ではなくて地球上で異星人と通じ合おうとしながら、自分の人生に起きたことやこれからの事をどう受け止めて生きていくかを描いた作品。作品のトーンはかなり違いますが、他者と触れ、通じ合うことと選択の物語ということで、個人的に近い感覚を受けました。この映画も私の人生ベスト映画の一つです。

なぜ「ネタバレ」と呼ばれた予告を?その先に意味があるから

この作品、先にも書いたように「ネタバレ」な予告が原作ファンから「そこネタバレてるやん!」と話題になっていた作品でした。近年、「ネタバレ」は本当に扱い注意事項となっていて、ソーシャルメディアでの炎上もちらほら見かけます。

で、この映画が面白かったのが原作者のアンディ・ウィアーが日本の原作ファンに向けてこちらのように動画で

「予告でネタバレってけど大丈夫!!」

って宣言している動画を配信したこと(笑)。もちろん日本だけじゃなくて全世界的な原作ファンにだと思います。

私も「そこを公開していしまうのか」と若干驚きましたが、この映画はアンディ・ウィアーがかなり制作に入り込んで作られた映画、かつフィル・ロード&クリストファー・ミラー監督の「その後の展開の絶対的な自信」があって、先にロッキーを見せるという予告に踏み切ったんだと私は思いました。そして実際映画を観て、あまりの感動にむせび泣かされた者としては、この選択はまったく間違っていないと思いました!!この映画の一番大切なところは出会いの後にあります!!そして映画を観たものからすると、

「ネタバレとか本当に気にせずにとにかく映画を観てほしい!!」

と声を大にして言いたい作品でした!

私が見かけた映画の感想では、原作ファンの方もおおむね「映画も面白かった」という意見が多かったように思います。

原作モノの映画化って「何を選択するか」が大事だと思うのですが、この映画のストーリーがまさに「何を選択するか」がとても大事な話で、なんか映画制作とストーリーが重なってるような感覚にもなりました。

一人でもたくさんの人に観てほしい 特に観てほしいのは・・・?

この作品、公開から既に海外でも日本でも大ヒットを記録しているようで、本当にうれしいです!!私も公開初日の近所のIMAXシアターを予約するのが大変でした!!昨今洋画のヒットが難しいと言われる日本で、こんなに話題になり、席を取るのが難しい作品が現れるなんて本当にうれしいです!!宇宙空間の映像美も素晴らしいので、やっぱりIMAXで観れたらぜひ鑑賞をオススメしたいです!

本当に老若男女問わずいろんな人に観てほしいのですが、特に観てほしいのは子供たち。宇宙に興味のある子たちはもちろん、それほど宇宙に興味がなくても、友情や人間において大事なテーマを真摯に描いた作品なので、ぜひ観てもらえたら嬉しいです。「子供たちが観やすいように、あえて科学的な部分をトーンダウンしたのかも」と思えるくらい、子供も観やすいように作ってある作品だと思いました!!

というわけで、気になった方はぜひ観てみてください♪


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