3/18からこのアルバムにずーっと夢中です。
charli xcx「CRASH」
イギリスのアーティストとして、かねてから世界中で人気のCharli XCXが3/18にリリースしたこのアルバム。
彼女はまだ29歳と若いですが、デビューしてからはもう10年になるアーティスト。日本でも知名度が高いと思うのでご存知の方も多いと思います。

彼女の特徴はパフォーマンスはもちろん、作詞作曲、楽曲のプロデュースも手掛け、自身はもちろん他のアーティストにも曲の提供をしているところ。
そのスタイルはデビュー当時から一貫してパワーあふれるポップミュージックを作り続けています。
アルバムがリリースされるたびに聴き続けてきたアーティストですが、
今回のアルバムは私の中でも彼女の最高傑作!!
いろんな意味で今までの彼女の集大成で魅力が詰まったアルバムです。アーティストとしても成長もとても感じるし、パフォーマンスも相変わず彼女しかないスタイルが全開です!
今回は今までの彼女の印象を振り返りながら、今回の「CRASH」がどんなに最高か感じたことを書いてみようと思います。
魅力が伝わるように頑張ります♪
Charliの声が好き!
まず、私のCharliの好きなところはなんといってもボーカル、声なんです!!
彼女の声が大好きで!押しが強めのちょっとクセのあるボーカルと個性的なキュートな声が魅力的!
彼女のことを初めて知ったアイコナポップとのこの曲から
Iggy Azaleaとのこのめちゃ売れした「Fancey」から
最強のポップネスでヒットになった「Boom Crap」(ほんとこの曲大好き!)この時からもう一貫して大好きです!!結構影響受けている若い子もいるんじゃないでしょうか。キャリアも10年だし。
彼女が楽曲提供すると歌い方が似るアーティストがチラホラいます(笑)
(彼女が提供した曲のランキング、結構面白かった)
このアルバム「CRASH」でもそれが全開です!1曲目の「CRASH」のイントロから「もーこれこれ!」とニヤニヤしてしまいました!
彼女の声が今作でもとても魅力的!
チャーリーって以前から自分の声を加工したり、ちょっと楽器のように考えてるようなところもある気がして。デビュー作の「Nuclear~」から自分の声をエフェクトかけたり、もともとエレクトロ感が強い子だし、同じようなジャンルのアーティストがいたので珍しいことではないけれど、Charliの声でするとほんと活きるというか、面白い効果がでるのでかなり自覚的なんだと思います。加工しても全然潰れない個性ある声だよね。
もともと、自分でイチから曲も作れるし完成まで持っていける能力があるので、そういう人って型にハマりがちだし、Charliも凄く新しく歌い方を変えるようなところはないですが、好きな人にはたまらないし、今回はそれをさらに突き詰めていくようなボーカル感で。とはいえ、今作はやりすぎてなくてちょうどいい塩梅です!
多彩なPDと曲作りを楽しんでいる
今作はPDをちゃんとつけて、パフォーマンスに集中すべきところはしているようなところも感じます。そういうところはとても賢いというか、ちゃんと「パフォーマーとしてもプロだな」と改めて感じました。
今作はとてもまとまりが良くて、アルバムとしてとっても聴きやすく、ポップアルバムとして凄くこなれているところも感じます。
「POP2」や「Charli」ではボリュームが多く感じていたあたりの曲数や配曲のバランスも、とてもいい感じです。
前作の「How~」がコロナで外出できない時に作った自前感の強いアルバムで、このアルバムも本当にいいアルバムなんですけど、そこからまた「ベクトルを変えたい」という思いもあったんだと思います。今作はよりサービス精神とパッケージして売る作品として完成度を高めたような印象です。
そこで選んだPD陣はまた優秀というか、前作よりPDをかなり増やしています!
もうcharliといえばおなじみの盟友A.G.Kookに加え、the1975のGeorge Daniel、charliはもちろんサム・スミスなどのPDもしてるLotus ⅣことLinus Wiklund、自身もアーティストとして活動しているDeaton Chris Anthony、スウェーデン系のポッププロデューサーで過去「1999」でcharliと既に仕事しているOscar Holter、Dua Lipaとの仕事が光るIan Kirkpatrick、そしてtheWeekndとの仕事が目覚ましいOPNまで!
自分の方向性とばっちり合う旧知のPDから、今時のポップ職人・音職人のような面々まで。選択がほんと絶妙ですね!!
リストみて「絶対Charliが自分で選んでるな!」って分かるっていうか。つまんない人にはつまんないかもですが、私は「もーこれよこれこれ!!」って感じでたまんなかったです(笑)
中でも本アルバムで私が一番お気に入りの曲
「Lightning」
このPDは
Ariel Rechtshaid!
彼と言えば2000年代から2010年代を代表するPD。最初はインディ系のアーティストを中心にPDしてましたが、その手腕で近年ではAdeleやU2などのアーティストにも幅が広がっていました。彼のPDするアーティストや曲はどれも大好きで、私もとっても信頼していたPDです。
しかし、彼自身がんを患ってしまい、闘病のためかそこまで名前を見なくなっていたんです。心配していました。そんな彼のCharliとの久々のタッグがこの曲なんです!

こちらに記載がありましたが、Arielはcharliと旧知の仲なんですね。
「Lightning」は彼が得意手の一つとしている、女性インディ系アーティストの相変わらずの極上ポップの曲に仕上げていて感動してしまいました。
私はArielがPDしたSky Ferrelaのこのアルバムがとても好きだったんですけど、「Lightning」ってこの頃のArielが作ったような雰囲気にあふれていて。
Charliってやっぱり凄くこういうハートがあるところが作品にもあっていいんですよね。skyとの共演も過去にしています。「Lightning」には凄くグッときてしまいました。もちろんそんな背景がなくてもとてもいい曲なのですが。
他にも
先行シングルが切られていた最高の1曲「New Shapes」で共演しているChristine and the QueensとCaroline Polachekは過去作でも共演済の仲。
今回また共演して最強のポップソングを出してくるあたり。Charliの人柄とアーティストとしての信頼や連帯感を感じさせます。
もうこの曲は昨年リリースされてからずーっとお気に入りで、昨年の私のベストソングにも選んでいます♪

「Beg For You」で共演したRina SawayamaはCharliのUKプロモ会場に飛び入りで参加していました。この曲もRinaにもとても合った曲で素敵でしたね。
この「Charli」を聴いた時には、とてもいいアルバムだったけどコラボが多く、彼女って結構コラボ相手にたくさん歌わせるし、アーティストの選択もとても良いけどなんかちょっと「あざとい」と感じる部分もあって。でもそれは私の完全な誤解でした。
特に「CRASH」では共演のバランスもとてもいいし、「アーティストと同時にクリエイターである彼女が他のアーティストから愛される結果だったんだ」と今は分かります。
ハイパーだろうが何だろうが彼女なりのポップが詰まっている
私はいまいち「ハイパーポップ」の定義や概念が分かってないのですが、エレクトロ系な優秀なポップといえば確かにこのアルバムもそうだと思います。
でもいわゆるガチガチのとんがったエレクトロポップというより、彼女がより幅広く愛される普遍的なポップを目指して作ったアルバムのように受け取りました。
そこからもっととがった方にも進めるし、80sや別のポップアーティストにも広がることもできる。
「Yuck」のようにシティポップに寄せたような曲や、「Constant Repeat」「Used to Know Me」のような80sから90s初期のレイブやポップがぎゅっと詰まったようなところまで細部まで最高です!
そしてこのアルバムは友人だった昨年事故で亡くなったアーティストのSOPHIEに捧げられています。SOPHIEが自分だけの音を貫いていたように、charliも自分だけのポップネスを追求したようなアルバムです。泣ける。。。
といったところでついに
彼女の出身UKでの1位!!!
(Tシャツに「ひまわりちゃん」って書いてあるね(笑))
今回、セールスが非常に好調のようで、本当に嬉しいです!1位に値するアルバムだし、音楽レビュー媒体などではいつも安定した評価を得ていた彼女がついにセールスでも1位をとれて感無量!!
本人もめちゃめちゃ喜んでいる!!
billboard200ではなんと7位!!わーい!!
大手アトランティックレコードと10代から契約してきた彼女の最後のアルバム。Charliのこのアルバムで、私自身が「自分が思っていたよりもCharliにずっと励まされてきたんだな~」と実感しました。「Charliと同世代や若い人達はもっとそうなんじゃないかな」、とも思います。今作では彼女のアーティストとしての強さに感心してしまいました。
次はレーベルを移してきっとアーティストとしてもっと攻めた作品になるかもしれませんが、今作の成長と素晴らしい曲の数々で最大限今の彼女を詰めこんだ「CRASH」を愛聴したいと思います!
Charli、あとは来日してライブして!!!ライブ観たいよー!!!
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