先日、この映画を観ました。
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「ウィキッド ふたりの魔女」

あらすじ等はこちら
海外では昨年に公開され世界的に大大大ヒットとなったこの作品。日本は公開がなぜか3月と(またしても)
おっそーい!!
公開となってしまい。。。
春休みかつアカデミー賞終了直後ということもあり、近所のシネコンでも作品賞の「アノーラ」をはじめ、「エミリア・ペレス」や「教皇選挙」、それ以外にも「ミッキー17」や同じくミュージカル映画「白雪姫」と洋画の公開目白押し状態。
あんまりシネコンでこういうことがないので嬉しい悲鳴となりましたが、最近なかなか映画館に行く時間が作れなくて、「どうせ行くならやっぱり劇場ならではの体験を大事にしたい」と思い、IMAX上映をしていたこの「ウィキッド」を選びました。
私は幸いにも過去に劇団四季のミュージカルを鑑賞したことがあって、細かいところは朧げながらもストーリーや曲は知っている状態で観たので、もうちょっと冷静に観れるかと思っていたのですが、もう
号泣した!!!
四季のミュージカルでは泣かなかったんですけど(笑)。映画では「泣かない方がおかしいだろ!」ってくらい、超泣いてしまい。
でも、エンドロールが長かったのでその間に自分を立て直せて良かったです(笑)。
観終わった後はスタンディングオベーションをしたくなるくらいでした!そしてタイトルにも書きましたが、
ジョン・M・チュウ監督、天才じゃない!?
と思いました!
それくらい予想を遥かに超えてどっぷりと作品にのめり込ませてもらったので、私なりに凄いと思ってポイントを書いておきたいと思います。
※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。
私は観劇にはあんまり縁がないのですが、以前勤めていた会社で観劇、特に歌舞伎とミュージカルが好きな同僚の方からいろいろとお誘いいただいて、その時に「ミュージカルで絶対観ておくべき3作品」を教えてもらって、それが
『ライオン・キング』
『キャッツ』
そしてこの『ウィキッド』でした。
幸い3作品とも鑑賞することができたのですが、その中で
「ウィキッド」が一番印象が薄かった
というか、「オズの魔法使い」自体にもそこまで思い入れがなかったのと、私がこの作品の詳細をよく掴めていなかったこともあって、細かいところまで分かってなかったんです。
でも映画化作品でいうとこの3作品の中で今のところ、
「ウィキッド」がぶっちぎり良かったー!!
なので、映画では逆転現象が起きてしまいました(笑)。
そのいろいろと理由を考えるに個人的にはやっぱり
ジョン・M・チュウのミュージカル映画の監督力が凄すぎる
からじゃないかな、と思いました。かつ、私にも合っていたというか。
題材や俳優が良くても、やっぱり「ミュージカルを映画化する」ってそれ特有の才能が必要で、今現在では「ジョン・M・チュウが最高かもしれない」と思いました。
私は彼が監督した前作「イン・ザ・ハイツ」も日本公開当時にレビューを書いていて、やっぱり号泣させられてるのですが(笑)。
この時はこの作品の生みの親であるリン=マニュエル・ミランダの方に、より私の注目が行ってしまっていました。でも振り返ればこの作品からジョン・M・チュウは素晴らしい才能を発揮していたんです。
今回の「ウィキッド」で、その事を思い知らされました。
私がこの「ウィキッド」で彼の「凄い!」と思ったところを挙毛ていきますね。
⓵画面作りの思い切りの良さ
ジョン・M・チュウの面白さとスキルの素晴らしさの一つはこの「絵作り」ではないかと思います。
「イン・ザ・ハイツ」でもそうだったんですけど、カラフルかつセットやCGを使ったミュージカル映画の画面作りがとても上手い。
大衆にも分かりやすく、かつアートや尖った映画が好きな観客も許容できる、そして老若男女誰にでも愛されやすくて、インパクトをちゃんと与えられるパワーある絵作りができる人って凄いと思うんです。
「ウィキッド」は「イン・ザ・ハイツ」より格段にスケールアップした作品で、美術・セット・衣装に至るまでとにかく大金かかった(笑)道具が目白押しでしたが、ちゃんとそれぞれに作品を彩るだけでなく、息づくような意味が込められていて、オープニングのシーンの美しさとグリンダはじめキャストの歌唱は、その美しさがある意味怖いシーンでもあるんですけど、画面が完璧すぎて本当にびっくりしました!あんまり前情報を見ないようにして鑑賞したのですが、正解でした!!
⓶曲と歌の力を映像で最大限に表現できる
⓵の才能とつながって、この「歌の力を最大に映像で引き出せる」ところが、もしかするとミュージカル映画におけるジョン・M・チュウの最大の才能かもしれません。
ミュージカル映画って、当たり前ですけど歌のシーンで少しでも現実に心が戻っちゃうと興ざめしちゃう難しいジャンルだと思うんです。これは「絵に限らず曲との相性もあるのかな」と思ってたんですけど、この「ウィキッド」でそれは違うんだと気づくことができました。
ぶっちゃけミュージカルを観た時は
この作品の2大人気曲、「popular」と「Defying Gravity」くらいしか記憶になかったんですけど(笑)、この映画を観たら
他の曲も大好きになっちゃった!!
この主人公二人が反目しあう「what Is This Feeling」とか
私が一番印象が変わったのがこのフィエロの「Dancing To Life」です。そもそもフィエロの印象もだいぶ変わったんですけど、「この曲こんないい曲だったっけ?」というくらいに(笑)全然変わりました。
この図書館の装置とダンスも見せ方も、映画だからできる印象的なシーンになっていて。あとでフィエロの話もしますね!
そして言わずもがな、ラストの「Defying Gravity」への惹き込み方とラストのまでの高揚感!
この曲は逆に何回もいろんな人が歌っているのを見かけていましたが、映像の力もあってラストは号泣でした!!
IMAXで観たので音の体感と迫力がも凄すぎました!!
この「歌の力を最大に映像で引き出せる」って言葉にすると簡単ですけど、実践するとなるととても才能がいると思います。
「イン・ザ・ハイツ」の時もそうだったんですけど、ジョン・M・チュウってこういう「この曲いい曲だな」と映像上で思わせてくれる才能があるんだと思います。少なくとも私にとってはそうなんです。
相性もあるかもですが、これだけいろんな人の心を惹きつけるということは、そう思っている人は私だけじゃないと思っています。
しかもこの「ウィキッド」は桁違いもいいところの超大作でスタッフの数も相当数、しかもコロナ禍を経ての制作、公開も延期があったり2部作になったり、タイアップも尋常じゃない数と大大大プロジェクトだったと思いますので、監督してとても大変だったと思います。
それが、「イン・ザ・ハイツ」の時よりもさらに大胆かつ繊細な表現が詰まっていて、私はとても感動しました!
特に私は観劇でうまく掴みきれなかった、エルファバとグリンダのシズ大学時代での心の変遷と関係性、女性特有の(ように見える)摩訶不思議な友情の過程を、より映画で繊細に分かりやすく描いてくれていて、「なんでこうなるの?」と思ってたところがスッキリして大感謝でした!
過去に読んだ少女漫画を思い出すような、感情の複雑さなんですよね。
ジョン・M・チュウは私と同年代で、アジア系アメリカンの監督。親近感もあるのですが、こういうダイナミックな才能を感じられる監督がアジア系かつ同世代にいるって本当に嬉しいです!
素晴らしいキャスト達!!
キャストについてはもう散々語られていると思うので(笑)、今さら私が詳細を語るまでもなく。
シンシアとアリアナは演技も歌も完璧でした!!
二人とも大の「ウィキッド」ファンで、オーディションで決まった時の映像は、こちらももらい泣きしそうなくらい思い入れが強い事が伝わってきますね!
身体の動きなどはともかく「内面の演技指導などほぼいらなかったのでは?」と思うくらい(笑)、素晴らしい演技でした。
そして個人的にこの映画でガラッと印象が変わったのは
このジョナサン・ベイリー演じるフィエロ!
先も書きましたが、ミュージカルを観た時と全然印象が変わったのが彼でした。
まずこのジョナサンの完全無欠のイケメンというところがすでに凄いんですけど(笑)、私がこのフィエロの何がいいかと思ったかというと、最近のいわゆる「王子様」キャラって、特にディズニー映画がそうなんですけど、あまりに主人公キャラはじめ女性が目立ってしまって、王子様系キャラが私には全然印象に残らないんです(笑)。これは私だけかもしれないですが。
なんとなく、いわゆる「Z世代」とかその下の世代に向けて「恋愛至上主義でないおとぎ話」を描きたくて、つい王子系キャラの印象を薄くする傾向がある気がして。予告なんかでも映る時間が凄く短かったり(笑)。
でもこのフィエロは違いました!ちゃんと作品で印象に残るんです。少なくとも私には。
ジョナサン・ベイリーの演技力、特に後半はもっと重要になってくると思うので、これは本当に期待大です!!
というわけで、先日ついに後編のポスターも公開になりました!!
日本!!分かっているな!!
後編は何か月も公開を遅らせてはなりません!!
なにはなくても同時公開を目指して全力で動くんだ!!!日本でもヒットしてるんだから!!!
この作品の描いているテーマについては、「後編を観てから改めて自分なりに語りたいな」と思います。
とはいえ、私はもう後半のあらすじも知っているんですけど、、、。ストーリーが同じだとしたら、、、。一つだけ言います。
辛いよ、、、。
というわけで、気になった方はぜひ観てみてください♪
おまけ
ディラモンド教授の声と歌って、ピーター・ディンクレイジなんですよね。
しかも歌上手いというか、伝わるのよ。

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