前回のブログ

こちらでも書きました個人的に「今ライブを観逃したくない!」というアーティストについて。続いては
Zach Bryan
彼についてはぶっちゃけ「サム・フェンダーよりも来日のハードル高いかな」と思うのですが。すでにサムがハードル高いのに、さらに高いと思うってことは「ほぼ無理??」と思わないでもないのですが、でも書かないと可能性ゼロのまま終わっちゃうのはイヤなので!!!(笑)、書いていきますね。
ザック・ブライアンについては名前をgoogleやお使いの音楽配信プラットフォームなどで検索していただくとすぐに出てくるジャンルが
カントリー
彼はアメリカのカントリー系シンガーソングライターとして人気が出たアーティストです。「カントリー」というと
若い人だったら「テイラー・スイフトが昔やってたアレ系」みたいに思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。または
「今年ビヨンセがカントリー調のアルバム出したな」とか。
とはいえ、カントリーってロックとも違ってどこか独特の音楽ジャンルで、日本では馴染みが少ない印象。私も「ロックに比べると耳にする比率は少ないかな~」となります。
そんな私もお気に入りのカントリーアーティストが出来ると、自然と耳にする機会が増えるようになりました。私の場合は

以前ブログも書きました私のミューズ、Kacey Musgraves。彼女が大好きになったことで、それまでよりカントリーが聴きやすくなって、たまにplaylistをチェックしたりな感じで馴染めるようになったのですが、そういうアーティストでもできないと、あんまり聴いたことない状態からいきなり「聴いて!」って言っても「なかなか難しいのかな~」と思います。
そんな中、私がザック・ブライアンを知ったのは
この「American Heartbreak」というアルバムが人気と知ったことがきっかけでした。2022年にリリースされたこのアルバムは、カントリーを愛聴している層にとどまらず、普段はロックやポップスなども聴いているアメリカの音楽リスナー、特に若い人を中心に人気が高いと知ってからでした。
この「something in the orange」は現在もとても人気が高い曲ですね。
というわけで、私も聴いてみまして「確かに感触良い。カントリーすぎなくて(?)聴きやすいな」と感じました。
とはいえ、歌の内容ではなくアルバム自体がちょっと私と合わない点があって、その時はスルーしちゃってて。
そうしていたら、翌年の2023年に
このアルバム「Zach Bryan」がリリースされて。このアルバムが
いきなりSpotifyUSチャートのトップを独占!
してて、びっくりしたんです。
普段チャートもちょこちょこチェックするタイプなんで、「え?すごいな!」ということですぐに聴いてみたところ
めちゃくちゃ良かった!!!
このアルバムがすごくすごく良かったんです!!!
とはいえ、チャートをここまで独占するとは驚きでした。1曲や2曲ではなくてアルバムほぼ全曲がチャート上位。USからすぐにglobalでも上位に曲のランクインが見られて。中でも
先にも挙げた私が大好きKacey Musgravesとの共演曲「I Remember Everything」はビルボードのチャートでも1位になり、今もロングヒットを続けています。
ザック・ブライアンはまだ28歳と若手のシンガーソングライターで、両親が海軍の仕事をしていた影響で生まれはなんと日本の沖縄。自身も海軍に従事していたそう。
「American Heartbreak」を聴いた時にも思ったのですが、この2枚目の「Zach Bryan」でよりはっきりと思ったのが、カントリーではあるとは思うのですが、もっとフォークや、私が日頃聴いているインディーロック感があるような印象で、「ジャンルを言葉にする」って私には語彙力がなくて難しいのですが、すっと耳に馴染みやすいところが気に入りました。
彼の魅力は曲や彼自身の歌の力ももちろんながら、歌詞にも本人の相当なる思い入れと、観客からの支持も強いようです。
サム・フェンダーがストレートなロック曲と歌詞なのに比べると、ザック・ブライアンはカントリーらしく、もう少し詩やストーリー、情景を語りながら、その奥に本音や心情を感じさせるような印象です。ザックの曲は恋愛や失恋の曲も多いですね。
そして1枚目でスルーしちゃった最大の理由が2枚目で解消されていました。それが
アルバムが長い
「American Heartbreak」が大作で、確か3枚組くらいのアルバムだったのかな?34曲2時間以上のアルバムで、いくら何でも私には長くて(笑)。
1曲1曲はとてもいいんですけど、凄くシンプルな曲が基本ですし、この長さが私に合わなくていつの間にかスルーしちゃってたんです。
それが2枚目の「Zach Bryan」は
1時間以内に収まった!
というわけで、とても聴きやすくなり。1曲1曲にも集中しやすくなって、個人的に「これを待ってたー!」って感じで。
LGBTQの支持をはっきりと表明しているスタンスも含めて、同じ立場にいるKacey Musgravesとの共演も必然。「めちゃんこいいアルバムだなー!」と。
そして

こちらは昨年私が書いたブログなんですけど、音楽PDを自分の名前にして曲をリリースするなど、かなり気骨のあるタイプのミュージシャンであることが分かってきて。「ちょっとカントリーうんぬんじゃない存在になりそう」と本当に知ればし知るほど日々意識するようになりました。
今年にこの「The Great American Bar Scene」というアルバムがリリースされて、これもいいアルバムだったんですけど、また曲数が増えちゃって(笑)、ちょっとまとまってない感じがしたので、私はいまだに2枚目「Zach Bryan」が一番好きです。
とはいえ、彼についてやっぱり気になるのは
ライブ!!
「Zach Bryan」で一気にお気に入りとなった時点で「おー!これはすごい!ライブどんな感じなのかな~」とチェックしようとしたところ、

彼がチケットマスターのチケット販売の悪徳なやり方に対抗して、その手法を使わずに地道にライブ活動をしてきたことを知り。彼が歌う実直な曲そのままのような行動なのですが、その時にはあんまりどういうライブなのか分かってなくて。で、アメリカ国内での絶大な人気とライブを観たいという多くの人の要望の大きさについにチケットマスター拒絶を断念。
苦渋の決断だったと思いますが、大きなライブをするために仕方がなかったと思います。そこでツアーに出たことで初めてライブの様子をインスタなんかでチェックできるようになったのですが、そこで前回のブログのサム・フェンダー同様、観客の熱狂の高さに度肝を抜かれることになります!!
すごいんですよ!もう観客またしても大合唱!!
ちょっとすごいですよね。ザック自身ももう観客が歌うことが前提のライブで、とても楽しそうです。会場ももうスタジアムが満席なんです!
もう花火とか上がってる!!!
単独ライブでここまでとは。
曲を聴いただけじゃここまでの人気には絶対気づけなかったと思います(笑)。
私もチケットマスターは「日本には絶対に入ってこないで」と思ってるタイプなんですけど、これだけはザックは「よく大きなライブをすることを決断してくれた」と思います。
本人もライブを大切に思っていなければ、こんな決断はしないと思います。それくらいにライブがもうすごい人気で、カントリーというジャンルから人種的には白人が多いようですが、老若男女のファンがライブ会場に訪れているようで。特に驚いたのが
本人が会場も歩き回るし(めっちゃ広いだろ)、
ザックって観客にギターをあげちゃうんですよ!ライブに来てる子供とかに。
ここでもあげてる!
若者や子供にとってはヒーローみたいなんですよね。
ザックの曲が「カントリーとして聴きやすい」理由として、彼が「神」と崇めているミュージシャンやバンドを知ると納得で、彼が愛してやまないのが
Kings Of Leon。カントリーの聖地、ナッシュビル出身の4人組人気ロックバンド。2000年代のアメリカを代表するバンドで日本でもロックファンなら知っている方は多いのではないかと思います。私も大好きなんですけれども。
ザックは彼らの大ファンで、今年にリリースされたKOLの新アルバムも大のお気に入りの模様。インスタのストーリーでもよく彼らの曲がアップされています。
念願の彼らとの共演公演をついに決めたザックですが、やはりスタジアムで3日間の公演で、すでにソールドアウトを果たしています。
またボン・イヴェールもお気に入りアーティストとして挙げるなど、そういったインディーロックからの刺激も曲に反映されているもよう。
そして何より

今年、アメリカの言わずと知れた「Rolling Stone」誌がここ数年に始めたミュージシャン同氏の大型対談企画「Musicians On Musicians」でザックが対談しているのが、
Bruce Springsteen
今年リリースされたザックのアルバムでも共演曲「Sandpaper」がありますが、自身のライブにゲストでボスを招いて共演したり、ボスもザックをかなり気に入っているようです。この対談もそのうち日本版で和訳が上がってきたら嬉しいです。
先に書いたサム・フェンダー同様、大きなコマーシャル活動もあまり好きではないそうでほぼ見られない中で、曲とライブでこれだけの人気を獲得するのは本当に凄いと思います。
サム・フェンダーとザック・ブライアン、この二人の曲を聴いて共通するのはやっぱり
ブルース・スプリングスティーンからの影響。二人とも大きく影響を受けているのを曲やスタンス、ライブでの様子なども含めて感じます。そして、それは
こんな感じで、昨年フジロックでやっとトリでライブができた大人気ロックバンドのThe Killersや、今や音楽業界きっての売れっ子PDとなったジャック・アントノフがフロントを務めBleachersも含めてこんな図ができるような気がして。
そんなザックですが、インスタなどのソーシャルメディアの使い方はあんまりうまくないようで(笑)、たまに炎上しそうな発言をしたり、インスタのアカウントを停止しては復活させたり、最近は彼女と別れて、その彼女から「虐待されていた」というような話が出たりとちょいちょい落ち着かない感じではあるのですが。
「カントリー」という日本ではなかなか馴染みが薄いジャンルでも、日本でもきっときっかけさえあれば人気になる可能性が高いザックを
逃すのは本当にもったいないよ日本!!!!
ザックはアメリカだけではなく、ついに来年はロンドンで大型公演を決めました!
2010年代から始まった「BST(British Summer Time) HYDE PARK」でヘッドライナーを務めることが決まりました!!
https://www.instagram.com/p/DB0xmwHCxIU/?igsh=MTZpbXVvcnJpM3llMA==
過去にはthe Rolling Stonesからボスもトリを務めたこのイベント。アメリカ以外での出演を決め始めたのは大きいです!そんな今こそ
日本にもチャンスをーーー!!!!
ぶっちゃけハードルは本当にかなり高いんですが、このいい傾向を逃さずに1回でも来日の可能性を決めてほしいと思います!!
サム・フェンダーもザック・ブライアンも、来日についてはなかなか難しいかもしれない事は分かっています。
でも「いや無理じゃね?」という思いより、「やっぱライブみたいー!!」という気持ちが勝るアーティストには、ずっと「来て来て」コールをするしかないんですよね~。やらないで諦めたくなくて。
まずは一つでもきっかけが欲しいなというところで、これからも地道に訴えていこうかなと思います(笑)。
というわけで、気になった方は、サム・フェンダーもザック・ブライアンもぜひ聴いてみてください♪
コメント