なんちゅーテニスの撮り方してんの⁉(笑)「チャレンジャーズ」は刺激しかない超絶面白一級映画!!

先日この映画を観ました。

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「チャレンジャーズ」

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今年の4月に海外で公開され、話題となった映画です。主演は映画「スパイダーマン」や「DUNE」シリーズでお馴染みの人気女優、ゼンデイヤ。今作は映画での初単独主演なのかな?と言っても

今作はこの二人とのトリプル主演と言ってもいいかもしれません。ジョシュ・オコナーとマイク・ファイストというイギリスとアメリカの要注目俳優との共演作です。

この映画、ポスターから分かるとおり、登場人物三人ともテニス選手の映画で、私は

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こんなブログも書いたぐらい、プロテニスの試合観戦が大好きなので、この映画の公開を知ってとても楽しみにしていました!!で、

いろんな意味で楽しくて面白かった!!

いろいろと予想を裏切られる、個人的に鑑賞が楽しい映画で、なんか新しい感覚をもらえる作品でしたので、喜びをもって感想を書きたいと思います!

※ここから先は思いっきりネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

この映画なんですけど、まずテニスの話からさせてください。タイトルにも書いたんですけど

とんでもないテニスの撮り方してる(笑)

まず、これが面白くて!!なんていうか、面白いところしか撮っていない!(笑)

最初は割と普通で。スポーツ中継の映像ではもちろんないので仕方ないのですが、普段テニス中継に観慣れてしまった目から見ると、どこに球があるか気になったりしてしまいました。それは私だけかもですけどね(笑)。

スローモーションが多いところもありますが、「それはどのスポーツ映画にも結構あることかな~」と。あと、テニスの中継も必ずスローモーション映像が入るんで、そこは全然違和感なく。でも、汗ダラダラの顔とかをスローモーションは、「ん?」と思いましたけど(笑)。

凄いのがファイナルセットのタイプレークのシーン!

なんと

地面からの目線になる!(笑)

カメラが球目線になる!(笑)

真上からのショットになる!(笑)

これは本当にびっくりしました!

「選手やテニスをカッコよく撮ろう」というより、とにかくテンションがあがることを目的としたような撮り方の気がして、撮影側は「そんなにテニス自体には思い入れはないんじゃないか」と思いました(笑)。この映画、テニス映画じゃないもんね。

ただ興奮度とかアドレナリンが出る感じはもの凄く伝わるので、この映画にはピッタリですね!「ずっと球目線だったらどうしよう」と思いました。酔っちゃう寸前だったので(笑)。

でも主演三人の体の使い方とかは本当にテニス選手そのままに見えて、結構テニス特訓大変だったんじゃないかと思いました。凄いですよね~、役者って。

そしてさらに面白いのがこの映画のサントラが

全編にかかる音楽がど重いテクノ!!(笑)

低音ブリブリのハードテクノなんですよ!(笑)テニスのシーンももちろんなんですけど、面白いのがなんか口論していたり、会話劇なところになるとバックにテクノがいきなりかかって、しかもあんまり会話が聴こえなくなるくらいに登場人物の声と均等に流れてくるんで、「セリフ聞かせる気ないな!」「と心の中でツッコんでしまいました(笑)。

この音楽を務めたのは、

トレント・レズナーとアッティカス・ロス。このコンビはもう映画音楽の巨匠になりつつありますよね。今回のこのテクノ曲の数々には本当に驚かされました。で、

この曲、めっちゃ頑張ってチャラついてる感じがして。ギターは歪みまくってますけど。この曲が一番驚いたよ。まさかトレント・レズナーからこんな曲が聴けるなんて。NINの人ですよ!(笑)。

この映画、時系列も行ったり来たりを繰り返す映画で、「普通に見せてくれよ!」って言いたくなるんですけど、その行き来もテニスのボールの応酬のような作りになっていて。

過去の出来事と現在の出来事の因果関係をポンポンと切り替えて見せていくところも、面白かったです!でも、その見せ方をすること自体には物語的にはそんなに意味はないんですよね(笑)。だからこれもアドレナリン爆上げ効果みたいな。そういうところも含めて

この映画の脚本が本当に個性的!!

この脚本を務めたのはジャスティン・クリツケス。今作が初の映画脚本のようです。元は劇作家でYouTuberでもあったみたいで、ちょっとYouTube観てみたら再生回数が結構あるチャンネルで驚いたのですが、この方

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今年に私がめっちゃ感動してレビューを書きました「パスト・ライブス」のセリーヌ・ソン監督のダンナさんなんです。ってことは、あの映画の旦那じゃん!(笑)「パスト・ライブス」も三角関係の映画でしたね~。全然違うタイプの映画で、どららも本当に面白かったです!この夫婦、今後も大注目ですね!

そして監督はルカ・グァダニーノ。イタリアの監督で「君の名前で僕を読んで」「が人気ですよね。私も大好きな作品です。でもなんかこの「チャレンジャーズ」はまた全然違う面白さで、凄いなと思いました!お見事です!

この作品で私がずっと疑問に思っていたのが、

男性二人は本当にタシを必要としているのか?

と思ったら、ラストで「おい!」ってめっちゃ笑ってしまったのですが、だからそういう事ですよね(笑)。

タシ自身もそれほど愛を欲していないように見えるところも面白く。三人の中で一番さらっとしていて、夫のアートが「愛してる」というと「知ってる」って返すみたいな(笑)。普通は「私も愛してる」とかな気がするんだけど(笑)。
だから、二人の男性の間で揺れるようでいて、求めているのは愛ではなくて、勝つことや緊張感からくる興奮なのかな。

三人でキスしていたところから、すっと顔を引いて二人のディープキスをみて「にやっ」てするところ。このシーンとラストの「カモーン!!」絶叫シーンがめちゃくちゃ面白くて(笑)。私はこの映画ではゼンデイヤにはあんまり官能的な感覚は感じなかったけど、とても笑えたしいい演技だったと思います!

逆に男性二人はエロかったですね(笑)。チェロス食べてるシーンとか、サウナシーンとか、そう撮ってますよね(笑)。

この映画でユニークというか、私が「とてもいいな」と思ったのは、セクシャルについて「そういうことあるよね」みたいな感じが好きで。異性愛でも同性愛でも、曖昧なところにあって、一生のこともあるし一瞬のこともあって、どっちにも振れるし、どこか真面目過ぎずに笑っちゃうところもあるみたいな。本人達もいい大人になっても気づいていなくて拗らせているようなところもあって。

「君の名前で~」も描き方は違いますけど、主人公が男性にナチュラルに惹かれるような感じで、そういうところも「凄く良かったな」と思いだしました。あの映画の脚本はジェームズ・アイヴォリーでした。

ルカ・グァダニーノってあんまり自分が脚本を書くことには執着がなくて、自分が良いと思った脚本があったらそれにインスピレーションを得て、一番ベストな形で作品にすることを楽しんでみるみたいなところがとても面白いなと思います。

ちょっと言い方悪いかもですが、この映画って結構「バカ映画」っていうか(笑)。頭悪いとかいう意味では全然無いですよ!!本当にいい意味で「おふざけ映画」なんですよね。めっちゃふざけた脚本なんです。でも、悪ノリ感は全くなくて。
悪ノリなくふざけるのって、絶対に知性というか知的な感性が必要だと思うんです。この「チャレンジャーズ」の脚本ってどこかそういうところがあって。
それを監督が「また脚本に合わせていろいろとふざけて撮ってみた」みたいな。テニスの撮り方とか(笑)。そこは本質じゃないので、「ふざけられたのかな」みたいな。ルカ・グァダニーノの映画ってラストの余韻が凄くいいんですけど、この映画も「おい!」って感じで凄く良かったです(笑)。

で、「凄いな~」とテニスシーンを観ながら、私が思い出した日本映画があって、それが「ピンポン」です。全然テーマは違いますが!!(笑)。

この作品も卓球シーンとテクノやPCミュージック的が印象的な演出の映画でした。この映画は名作漫画が原作です。

「あれ?ちょっと似てんな」みたいな(笑)。しかも私はこの映画、自分の青春時代に観ているので、「チャレンジャーズ」で観て思い出して、再度サントラ聴いたり映画を観なおしたりしたんですけど。

もう20年以上前の映画ですけど、試合シーンとか今観ても楽しいし、カッコいいですよ!!
音楽はスーパーカーに石野卓球・砂原良徳にBOOM BOOM SATELLITESなど。

「YUMEGIWA LAST BOY」は私にとって今でも永遠ですね♪

最後は違う作品の話になっちゃったけど(笑)

気になった方はぜひ観てみてください♪

おまけ

この「チャレンジャーズ」を観て「どっち派?」って話が楽しいと思うのですが(笑)。私はアートを演じたマイク・フェイスト派です!
「ウエスト・サイド・ストーリー」も良かったけど、こちらも良かったー!!

おまけ2

作品中のめちゃ凄くイケてた試合の審判役の方は役者じゃなくて、ゼンデイヤの親友&アシスタントなんですって!やっぱこの映画ふざけてるよね(笑)

おまけ3

今年はナダルの事も書こうと思っていた。最後のローランギャロスも終わり、引退の時が近づいています。泣いちゃうな。書きます!!

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