「82年生まれ、キム・ジヨン」は一人で観に行くのがオススメ

先日、「82年生まれ、キム・ジヨン」を観に行きました。

あらすじは公式サイトをご覧ください。

http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

私はとあるモール内のシネコンに観に行きました。

1日5回かかるスケジュール。なかなか力が入った公開。

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まず、日常の中で事件もなく人が壊れていく過程をこんなに丁寧に描写した映画がシネコンで一日かかる事に「パラサイト 」に続き韓国映画の質と勢いを感じました。

原作がベストセラーという事もあると思いますが。

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主演の二人はもちろん個人的にジヨンの母を演じるキム・ミギョンがとても良くて掴まれました。

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Netflixで人気のドラマ「サイコだけど大丈夫」でも母親役でした。

脇の女性達の取り上げ方や演技も凄く良かったです。

ジヨンだけでなく、会社の同僚、尊敬する上司、姉や母まで女性が社会の中で生きる大変さが見える。観ながら私の周りの人達の顔が浮かびました。

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個人的な経験踏まえての感想になりますが、自分の育児休暇中の息苦しさをそのまま映し出されているようで。

観ていて追体験のような苦しみと共に「自分だけじゃなかった」と少しホッとする気持ちもありました。

日本版のコピー「大丈夫、あなたは一人じゃない」は私に言われてるように感じました。

(宣伝の様子も含め批判もあるようですが。)

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自分が育休中、ジヨンと一緒でした。

育児のために家にいて、朝夫が仕事に行った後、まだ言葉もままならない子供と二人。目が離せないし、連れて歩くにも世話や周りの目で精神すり減らすため出かけるのも面倒。1日をどう過ごすか朝夫を送ったあとため息をついてました。

とはいえ家事を夫にやらせると私が勝手に申し訳なさを感じて。「そのために家にいるのに」と。

家事なんて好きじゃないのになかなか手も抜けなくて、自分で自分を追い詰めてました。

仕事復帰を理由に夫に家事や息子の相手をいろいろ遠慮なく頼めるようになって本当に心が軽くなりましたね。

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社会がこの問題の答えをまだ出せていないのに、誰もが納得する終わり方は作れるはずがないです。確かに少し拍子抜けしたけど、ラストは重要じゃない作品だし、私は自分のやりたい事、好きな事をして自分と向き合う事の大切さを説いてるのかなと受け止めました。

夫と二人で映画館に行って違う映画を観てたのですが、観終わった後に夫の顔直視がきつかったな(笑)

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一人で観に行って観終わった後にもっといろいろ考えたかったかも。

個人的にはお一人鑑賞をオススメします。

最後に。たぶん社会に抑圧されてるのは女性だけじゃないと思う。

男性も昔ながらの家父長制的な考え方や、社会で成功したり競争しなければならない中でプレッシャー抱えたりしてる人はたくさんいるはず。女性より表に出しづらいんじゃないかな。

男性版も観たいですね。

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